【Q.014】
結婚間近の友人から、浮気相手の子供を妊娠したかもしれないと相談されました。





どのようにアドバイスしたらいいでしょうか？






【A.014】
◯◯さんは
浮気相手の子供を産んだらしい





というような話は
よく聞きますよね。





仮に浮気相手の子供を
妊娠したとしても





実際に産んでしまえば
その子供を育てる義務があるのは





その浮気相手ではなく






その子を産んだ母親と
その婚姻関係にある者
つまり結婚相手の男性です。





これは民法772条に定められている
「嫡出の推定」が根拠となります。





簡単に説明すると





結婚後200日経過後に産んだ子供は
自分たちの子供だと法的に認められる
ということです。





だから





たとえ浮気相手の子供の可能性が
高いと感じていたとしても






すぐに結婚して
200日経過後に
出産してしまえば





その母親は
堂々と自分たちの子供だと
主張することができたのです。





そしてそのまま無事に
1年経過すれば





仮に血液判定などで
浮気相手の子供だと
判明したとしても





結婚相手の父親は
その浮気相手の子供を育てる義務を
免れることはできません。





浮気相手の子供だと分かっていても
法的には育てる義務があるという





世の男性陣にとっては
非常に理不尽な状況に
追い込まれてしまうわけです。





だから
世の多くの女性陣は





浮気相手の子供かもしれないと分かっていても
結婚相手には黙って出産しているケースが
非常に多かった・・・のかもしれません^^;





このような
理不尽な状況を避けるには





出産後1年以内に
「嫡出否認の訴え」を
提起しなければいけませんでした。

※民法774条





「でした。」と過去形なのは





最近、ある重要な判決が確定し
状況が大きく変わったからです。





最高裁平成２６年１月１４日判決が
その重要な判決です。





簡単に説明すると