「子供がぜんぜん言うことを聞いてくれない・・・」



「先輩にも悪くて相談できないし・・・」



「なんでこんなに言葉遣いが悪い子がいるの・・・」






そうやってあなたは悩みやストレスを抱えて、いつの間にかうつやノイローゼになって退職に追い込まれ・・・。





これは、それほど遠くない近い未来のあなたの姿なのかもしれません。





そんな悲惨な結末を迎える前に、まず、あなたの精神面を回復するための即効性のある対処法をお伝えしたいと思います。

この記事の目次 　1.保育士の精神回復を優先する理由。  　2.ＮＬＰという名の特効薬。  　3.具体的なＮＬＰの手法とは？ 　　3-1.保育士の悩みの原因。 　　3-2.保育士は、嫌な経験が恐怖に？ 　　3-3.保育士の言うことを聞かない子供たち。 　　3-4.条件反射的なプログラム。 　　3-5.保育士が注目すべき原因とは？ 　　3-6.一般化の罠。 　　3-7.「ディソシエイト」と「リフレーム」。 　　3-8.うつ気味な保育士を癒やす「ディソシエイト」。 　　3-9.保育士のストレスを改善する「リフレーミング」。 　　3-10.具体的な「リフレーミング」活用法。 　　3-11.「一般化の罠」が保育士のストレス源。 　　3-12.「リフレーミング」でイメージ変化。 　4.今すぐ保育士の悩み解決！

ある問題を解決する場合、どれだけ素晴らしい解決策が提示されたとしても、現場の人間が疲弊しきっているなら解決できることも解決できません。





解決策を実行する現場の人間が疲弊しきっていて、実際に解決策を行動に移すことができないからです。





具体的な解決策についてはまた別の記事で紹介しますが、まずはあなたのメンタルを正常な状態に回復することを優先したいと思います。





実際にあなたの目の前に起きている問題を解決するのは、神様でも仏様でもなく役所の職員でもなく解決プランでもありません。





最終的にあなたの問題を解決するのは、あなた自身が解決策を行動に移して問題を解決しなければいけないのです。





ですから、まずはあなたの精神面を安定させる方法を、先にお伝えしたいと思います。











あなたの精神面での不安や悩みやストレスは、ＮＬＰという特効薬が解決してくれます。





ＮＬＰとは、神経言語プログラミング(Neuro-Linguistic Programming)という心理療法のことです。





ＮＬＰは、もともとアメリカで開発された心理療法で、ベトナム戦争やアフガニスタンから帰ってきた帰還兵の精神をケアするために活用されています。










また、災害や事故後のＰＴＳＤの治療や幼児など低年齢層への対応にＮＬＰを活用した事例などもあります。





ただ、最近では怪しげな自己啓発やセミナーなどで、どんな問題にでもＮＬＰは効果があるとして乱用した結果、ＮＬＰに対する信用が失われているような印象を受けます。





ここであなたに気をつけてもらいたいことは、どんな問題でも解決できる万能薬は、この世には存在しないということです。





ＮＬＰについても同様で、ＮＬＰで解決できる問題もあれば、そうでない問題もあるということです。





これだけは忘れないで下さい。





そのうえで説明させていただきますが、あなたが抱えている悩みやストレスは、ＮＬＰでほぼ解消されるでしょう。





ただし、これはあなたの精神面の問題を一時的に解決するだけで、あなたの目の前にある問題を、根本的に解決するものではないということは理解してください。





あなたの目の前で展開している様々な問題の根本的な解決策は、また別の記事で紹介していきます。





まずは、あなたの悩みやストレスを解消するのが先です。










それでは具体的にどのようにして、あなたの悩みを解決したらいいのでしょうか？





具体的な、ＮＬＰの手法をご紹介しましょう。






あなたが今抱えている悩みやストレスは、あなたが過去に経験したことから生み出されたものです。





あたり前のことですが、まずこのあたり前のことを認識してください。





あなたが毎日感じている悩みやストレスは、突然目の前に現れたのではなく、あなたがこれまでに経験したことから生み出されたものです。





たとえば、猫や小鳥は全然平気なのに、犬を見た瞬間恐怖で足がすくむ犬恐怖症の人がいます。





この犬恐怖症の人は、生まれた瞬間から犬が嫌いなのではなく、過去犬に追いかけられたとか足を噛まれたとか、とても辛い嫌な経験をしているのです。










その嫌な経験が記憶として脳内に残っているため、犬恐怖症の人は、どんなに可愛らしい子犬であっても、条件反射的に恐怖を感じてしまうのです。





高所恐怖症や男性恐怖症なども同様で、過去の嫌な経験や記憶が、高いところや男性に対するどうしようもない恐怖を生み出しているのです。





繰り返しますが、この恐怖という感情は全く何も無いところから生まれたのではなく、過去に経験した嫌な記憶が生み出しているのです。





そして、その過去の記憶が様々な恐怖症の人の体を硬直させたり、足を震えさせたり、胃が痛くなるようなストレスを感じさせたりするのです。





つまり、あなたが今抱えている悩みやストレスは、これらの恐怖症の人と同じように、全く何も無いところから生まれたのではなく、あなたが過去経験した経験や記憶から生み出された感情だということです。





つまり、過去の嫌な経験を思い出させることがあると、










あなたにはすでに、このような条件反射的なプログラムが作成されているので、あなたの悩みやストレスが毎日毎日生み出され続けることになるわけです。










たとえば、あなたが今抱えている悩みが、あなたの担当する幼児たちがいうことを聞いてくれなくてストレスが溜まっていることだとします。





あなたは、毎日毎日、一生懸命幼児たちと一緒に走り回り、どんなに辛くても笑顔を絶やさないように注意し、ケンカをしている子どもたちの仲裁に入ったりと、とにかく頑張って保育士としての業務を全うしていますよね？





でも、あなたの担当する子どもたちは、あなたの言うことを全く聞いてくれない。





こっちに集まってとあなたがいくら大声で叫んでみても、パラパラと数名の子どもたちが集まってくるだけで、毎日毎日、心が擦り切れる思いで働き続けているわけです。





そうなると、途端に、あなたは子どもたちの前に立つのがとても苦しく感じたり、ストレスを感じたりすることになります。





ほんの数日前までは、可愛い子どもたちと楽しい時間を過ごして、保護者の方とも良好な関係を保って、こんな天職はないと感じていたはずなのに・・・。











ここで注目しなければいけないのは、すでに説明した条件反射的プログラムがここでも作成されているということです。










このプログラムですね。





今回のケースでいうと、「過去の嫌な経験」は「子供たちがあなたのいうことを聞いてくれない」ということになります。





したがって、あなたに作成されたプログラムは以下のとおりになります。

















この条件反射的なプログラムが作成されてしまっているので、あなたは子どもたちの前に立つと、無条件で不安や悩みやストレスを感じることになるわけです。






さて、ここで注目したいのは、このプログラムの原因である「子どもたち」についてです。












あなたが担当するすべての子供達のことなのでしょうか？





おそらく違うでしょう。





あなたが担当する子どもたちが全員、あなたのいうことを無視して言うことを聞かないということではないはずです。





それでは、










具体的に紙に書き出してみてください。





子どもたちの名簿を取り出して、あなたの言うことを全く聞かない子供を特定してみてください。





そうすると、あなたの言うことを全く聞かない子どもは、数名に限定されることに気付くはずです。





ほんの数名の子どもが、あなたの言うことを聞かないために、その他の子ども達に対するあなたの印象が悪くなっていることに気づきませんでしたか？





ほんの数名の子どもに対する悪い印象が、いつの間にか、あなたの担当する子どもたち全員に対する悪い印象へとすり替わっているということに。





















これが、ＮＬＰで規定しているところの「一般化」という現象です。





犬に噛まれた人が、その特定の噛んだ犬だけを怖がるのではなく、犬全体が怖くなるというのも、「一般化」という現象です。





男性恐怖症や高所恐怖症も同様に、特定の男性だけが怖くなるのではなく、すべての男性に対して恐怖心が生まれてくるということです。





つまり、あなたが今抱えている悩みやストレスは、注意深く観察してみると、ほんのすこしの原因、ほんの数名の人物によって引き起こされていることに気づくはずです。





あなたが保育園に行きたくない、辛い、辞めたい、と感じているその原因は、実は、ある特定の子ども、特定の先輩、特定の後輩・・・など、ごく限られた原因によって引き起こされていることに気づくはずなのです。





これが、ＮＬＰで規定する「一般化」の罠です。





あなたが抱えている悩みやストレスは、どうやっても解決できない、辛い、苦しいと感じているかもしれませんが、よく注意して自分自身や職場環境を観察してみると、その原因は極々限られた要因から引き起こされています。










まずは、そのことに気づくことが重要なのです。





さて、あなたを悩ませている問題が、実は過去の経験や「一般化」などによって創りだされた、条件反射的プログラムに原因があることは、十分理解できたでしょうか？





このような条件反射的なプログラムは、あなただけではなく、世界中のあらゆる人物にも発生する現象です。





ですから、

あなたは必要以上に悩む必要はありません。





とはいうものの、この条件反射的なプログラムは結構強力な力がありますから、あなたが何らかの対策を講じないかぎり、あなたの精神は日々すり減り続けることになりますので、具体的な対応策が必要になります。





そこで必要になるのが、

「ディソシエイト」と「リフレーム」

という技術です。





ＮＬＰには様々な知見や技術がありますが、いまのあなたの悩みを解決するには、この「ディソシエイト」と「リフレーム」という技術が最も即効性があるでしょう。









ただし、何度も言いますが、このＮＬＰの手法を用いるだけでは、あなたの目の前の問題を根本的に解決することにはならないということは、十分理解してください。





まずは、あなたの精神面のケアが最優先されるということです。





問題の根本的な解決法については、後日、記事にまとめます。






さて早速、「ディソシエイト」について説明します。





「ディソシエイト」とは分離体験という意味で、外側から自分自身を観察するということです。





簡単に言うと、あなたの上空から、あなた自身の行動を観察していることをイメージするということです。





全体的に見るとか俯瞰するとか、様々な表現方法がありますが、要は、いまあなたが集中して行動している様子を、第三者の視点で全体的に観察してみるということです。











たとえば、あなたが言うことを聞かない子どもに対して、必死に大声で叫んだり注意している時に、あなたはもの凄いストレスを感じているはずですよね？





「どうして、わたしの言うことをぜんぜん聞いてくれないの！」





イライラとしながらも、必死で作り笑顔で声を張り上げて、それでも子どもたちは言うことを聞いてくれず、ますます腹が立ってくる・・・。





そんな時には、

「ディソシエイト」してみるのです。





必死に声を張り上げているあなたの様子を、空中から第三者の視点であなたの周囲を含めた全体を観察しているところをイメージしてみるのです。





そうすると、実際にあなたの言うことを聞いてくれない子どもは、特定の数名のこどもだけで、その他の子どもたちはいつの間にかあなたのそばに近寄ってきていることに気付くことができます。












「あ～、実はほとんどの子どもたちは

　わたしの言うことを、

　ちゃんと聞いてくれていたんだ。」




「どうして、

　あんなに大声を張り上げていたんだろう？」




「言うことを聞いてくれない子は、

　どうしたら興味を持ってくれるかな？」




このように、あなたの悩みやストレスの原因が、「ディソシエイト」することによって明確になり、マイナスの現象だけではなくプラスの現象も浮き彫りにしてくれるのです。





その結果、あなたは無駄に悩み過ぎることもなく、特定の原因に絞って建設的に対応策を考えることができるようになるのです。





これが、ＮＬＰの「ディソシエイト」が生み出す基本的な効能です。






そして、すかさず「リフレーミング」によって、あなたが今まで感じていた辛く苦しい悩みやストレスを、ポジティブな感じ方（身体感覚的反応）に変化させるのです。




「リフレーミング」とは、ある現象に対する見方（フレーム）を変えることによって、実際の感じ方を変える手法です。











たとえば、あなたが今感じてる悩みやストレスは、ただ思い出しただけでもお腹が痛くなったり頭の中がモヤモヤしたり、不快な感情で一杯になってくるはずです。





ところが、ＮＬＰの「リフレーミング」を活用して、その悩みに対するイメージや見方（フレーム）を変化させることができれば、当然、あなたがいま感じている不快な感情や感覚は一掃されるのです。





それでは、具体的にどのようにして「リフレーミング」を利用して、あなたの悩みに対するイメージを変化させることができるのでしょうか？





そもそも、「言うことを聞かない子ども」に対するイメージには、基本的にいいも悪いもありません。





ただ元気な子どもがいるだけのことです。





その元気な子どもがあなたの言うことを全く聞かないので、あなたはその子どもに対して嫌なイメージを持ち、そしていつの間にか、ＮＬＰの「一般化」によってすべての子どもに対して嫌なイメージを持つようになったというわけです。





繰り返しますが、あなたの言うことを聞かない子どもには、いいも悪いもありません。





ただ元気な子どもがいるだけなのです。







その元気な子どもに対して、あなたが勝手に嫌なイメージを持って、あなたが勝手に「一般化」して、あなたが勝手にすべての子供達に嫌なイメージを持って、その結果、あなたが勝手に毎日辛く苦しい思いをして、深く悩みながらストレスを感じ続けているだけなのです。











もしかすると、あなたは子どもに対するイメージではなく、子どもをコントロール出来ない自分自身に対して嫌なイメージを持つようになったのかもしれません。





もしかすると、あなたは特定の保育士の目線が気になって、子どもたちに嫌なイメージを持つようになったのかもしれません。






いずれにしても、あなたの悩みの原因となっているイメージを、「リフレーミング」によって変化させることができれば、一瞬にしてあなたの悩みやストレスは解消されることになります。





たとえば、あなたの言うことを聞かない子どもに対して嫌なイメージを持っているとしたら、「将来自分が子育てする際の貴重な経験をお金を貰いながら得ている」というお得なイメージへと変化させてみることもできます。











あるいは、あなた自身が子どもたちをうまく指導できないことに対して嫌なイメージを持っているとしたら、今あなたが苦労していることは、「将来自分が保育園や会社を運営するためのノウハウを、お金を貰いながら蓄積している」とイメージを変化させてみると、あなたの目の前で展開されている悩みの原因は、全く異なる印象に変わっていることに気付くことができます。





ポイントは、いまのあなたの悩みを、あなたの将来の夢や理想像とうまく結びつけるように、イメージを変化させることです。





そのためには、まずあなたの将来の夢や理想像を、今すぐ明確にしておくことが絶対要件となります。





このように、「ディソシエイト」であなたの悩みの原因を特定し、「リフレーミング」でそのイメージをうまく変化させることができれば、個人的にはとても不思議な感覚なのですが、一瞬であなたの悩みは解消されてしまうのです。





ただし、何度も注意することになりますが、あなたの悩みやストレスをＮＬＰで解決できるのは、あくまでもあなたの精神面だけです。





あなたの目の前で展開されている悩みやストレスの原因は、具体的に根本的な解決策を実行しないかぎり、解決されることはありません。





それでも、まずはＮＬＰを活用して、一日でも早くあなたの精神面の改善を図ってください。





その後、具体的な解決策を実行していけばいいだけの話なのですから。












いかがでしたでしょうか？





あなたの抱えている悩みは、実はＮＬＰの手法をうまく活用すれば、意外と簡単に解消されることが十分ご理解いただけたと思います。





あなたがいますぐやらなければいけないことは、まずあなたの悩みやストレスが発生するための「プログラム」や「一般化」の存在を理解し、「ディソシエイト」や「リフレーミング」によってあなたの悩みのイメージを変化させることです。





それもできるだけ早く実行してください。





初めはなかなかうまくイメージを変化させることは難しいかもしれませんが、何度か繰り返してみると、スッと楽にイメージを変化させることができるようになります。







ＮＬＰという心理療法は、それだけ強力な手法であることを理解してください。





ただし、巷で開催されている自己啓発やスピリチュアル的なセミナー等は、ただ中毒性が高いだけで根本的な解決にはつながらないことが多いようなので個人的にはおすすめできません。





基本的な「ディソシエイト」と「リフレーミング」だけでも、いまあなたが抱えている悩みやストレスは十分軽減できるはずです。





それでもあなたの悩みが全く解決されないようであれば、素直により良い職場環境を探したほうが、問題解決という意味では他のどんな方法よりも即効性があります。





どちらでもあなたの好きな方法で、あなたが抱えている悩みやストレスを一日でも早く解決してください。