どうしよう・・・
来月からあの嫌味な先輩と
同じ組の担当なんて・・・
また休憩時間中に
ひどい陰口を
言われたりするんだろうな・・・
保育士の仕事をしていると、あなたと気が合わない、というよりもムカついたりウザくて嫌な感じがする先輩保育士と、同じ組を担当することになることはよくあることです。
できることなら、そのような事態は避けたいものですが、保育施設の園長先生の意向には誰も逆らえませんから、あなたも黙って受け入れるしかありません。
どうしてわたしが、
あの嫌な先輩保育士と一緒に、
同じ組を担当しなくちゃいけないの!
そう叫びたいあなたの気持ちは十分理解できますが、あなたの胃の中がムカムカして一日中イライラし続けていても、全く問題解決にはつながりません。
ですから、あなたがいまできることは、あなたの目の前に与えられた試練を、できるだけあなたにダメージのない形で解決する方法を模索することです。
あなたが、どんなに嫌だ担当を変えてくれと叫んでみたところで、あなたの希望が叶えられる可能性はほとんど無いということは、いまのあなたにも十分理解できているはずです。
ワンマン園長が経営する保育施設であれば尚更、組織の人事に意見するということは、ワンマン園長の考えを否定することに繋がりますので、あなたが下手に騒いだとしても最終的にあなたが不利な状況に追い込まれるだけです。
したがって、あなたが取るべき行動は、あなたが嫌っている先輩保育士をいかに効率的に戦略的に攻略するか、という視点からのアプローチを選択しなければいけません。
具体的に、戦略的なアプローチを取る必要があるということです。
嫌な先輩保育士と同じ組を担当するということは、あなたが後輩である以上、あなたは嫌な先輩の意見や指示を、忠実に受け入れなければいけない立場になることを意味します。
仮に、先輩保育士の指示内容が明らかに間違っていたとしても、素直にその間違いを指摘してしまうと、必ず、意味もなく怒られたり酷い陰口やイジメとなってあなたに返ってきます。
これは、あなたのこれまでの保育士生活を振り返ってみても、同じような経験があるはずです。
あなたが、保育養成施設で学んだことと、あなたの先輩保育士の言っていることが全く異なっているなどということは、これまで何度も経験しているはずです。
そして、その間違いを素直に指摘した同僚保育士の末路を、あなたは嫌というほど見てきたはずです。
執拗で陰湿なイジメや陰口で、時には保育児童の前で役立たずと叱責されたり、このような悲惨な光景が、あなたの目の前で何度も何度も繰り広げられてきたはずです。
そんな嫌な先輩保育士と同じクラスを担当するわけですから、あなたが何も考えずに行動してしまうと、あなたも過去のあなたの同僚と同じように、毎日キリキリと胃が痛む中で、必死に作り笑顔で酷使される日々がやってくることになります。
そして、限界まで酷使された結果、心身ともに疲れ果て、保育士としての自信も完全に失い、誰からも惜しまれることなくひっそりと一人寂しく退職していくこととなるわけです。
そのような悲惨な末路とならないためにも、あなたは嫌な先輩保育士に対して、感情的に反応するのではなく、あくまでもクールに戦略的に行動する必要があるのです。
そこで、あなたに必要となるのがアナライザー戦略(Analyzer strategy)です。
その他にも、あなたが選択できる戦略は数多く存在しますが、最も簡単で、かつ即効性もあり、歴史的な試練にも耐え信頼性もある戦略の一つが、このアナライザー戦略です。
アナライザー戦略とは、攻撃性戦略(Aggressiveness strategy)の一戦略で、より少ないリスクで安定したバランスを維持するための戦略です。
アナライザー(Analyzer)とは、文字通り分析者という意味ですから、アナライザー戦略は、目の前で起きている現象を徹底的に分析し、一つ一つリスクを明らかにしていき、最適なタイミングを待って行動に移します。
例えば、あなたが嫌っている先輩が、わけの分からない指示や嫌味を言ってきた場合、あなたは感情的にイラついたり無視したりするのではなく、アナライザー(Analyzer)にならなければいけません。
つまり、分析者としてあなたの嫌な先輩の発言や行動を、一つ一つ記録し分析する必要があるということです。
あなたが忙しくて記録する時間がなければ、ICレコーダー等をポケットに入れて、勤務時間中は録音し続け、後から記録整理し分析して下さい。
そして、
なぜ、あの嫌な先輩はこの状況でこんな発言をしたのか?
どうして、こんな意味のない行動を取ったのか?
あの発言はパワハラになるのでは?
などと、具体的に一つ一つ発言内容や行動を分析し、嫌な先輩の発言行動パターンを明らかにして下さい。
この作業をすることによって、あなたの考えの正しさを再確認できたり、あるいは、嫌な先輩の典型的な行動パターンが理解でき、今後の対応が心理的にも肉体的にも格段に楽になります。
あなたが嫌っている先輩の発言や行動が、あなたには事前に分かっているということですから、いざその行動や発言があなたの嫌な先輩からあったとしても、全く問題なく受け止めることができるようになります。
むしろ、この発言はパワハラだからちゃんと記録できているかな?とか、知識が古すぎて使い物にならないなとか、嫌な先輩の発言や行動を楽しんで受け入れることができるようになるでしょう。
つまり、あなたがどんなに先輩保育士を嫌っていたとしても、あなたがアナライザー戦略に基づく行動を取っている限り、あなたはこれまでのような無駄な疲労感を感じることなく、とても快適な日常を過ごすことができるということです。
無駄に嫌な先輩と敵対する必要もありませんし、必要以上にあなたが卑屈になる必要もありません。
アナライザー戦略は、とてもシンプルな戦略と捉えられがちですが、実は使い方によっては、即効性もあり大きな効果を期待できる戦略でもあるのです。
ちなみに、攻撃性戦略にはアナライズ戦略の他に、最も積極的なプロスペクター戦略(Prospector strategy)、積極的に市場を追求しないディフェンダー戦略(Defender strategy)、積極的な戦略を持たずに反応するリアクター戦略(Reactor)などがあります。
いずれの戦略についても、その状況や置かれた立場によって、採用する戦略は異なってきますが、保育士が採用する戦略として最も汎用性があり有効な戦略はアナライズ戦略です。
アナライズ戦略を採用することによって、あなたは必要以上に馴れ合うわけでもなく、かと言って自分自身を卑下するわけでもなく、継続的な戦略的分析があなたの周りの環境を少しずつ改善していくことを実感できるでしょう。
もしあなたが、嫌な先輩と同じ組になることに悩んでいるとしたら、いますぐアナライズ戦略を実行してみて下さい。
必ず、あなたの肉体的・精神的なストレスを軽減し、即効性のある改善効果を実感できるはずです。
後悔のない充実した保育士生活を満喫するために、ぜひ、いますぐ行動に移して下さい。
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