保育士として働いていると、どうしても園の方針が好きになれず、最終的に退職してしまう人が出てきます。





特に私立の保育施設の場合は、園の方針は園長先生の方針そのものであり、時代錯誤的であったり、個人的な価値感を強引に押し付けてくるものだったりします。

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しかし、どんなに理不尽な園の方針だとしても、何も考えずにその方針を批判してはいけません。





なぜなら、その方針を批判するということは、園長先生そのものを批判するということを意味するからです。





したがって、その保育施設に雇用されている保育士であるなら、まずは園の方針を我慢して受け入れるしかありません。





とはいうものの、初めのうちは我慢して園の方針通りに頑張って働いていたとしても、やはり人には我慢の限界というものがありますから、精神的にバランスを崩す保育士も出てきます。

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そこで、時代錯誤のワンマン園長の考えを変えるために、カニバリゼーションを活用してもらいたいと思います。





カニバリゼーションとは、自社の商品同士が市場の売上を奪い合い、共食いしてしまう現象のことです。





Aという商品を売っていたところに、同じ会社が、同じ市場に新商品のBを売り出したところ、新商品Bの売上は増加するもののAの売上が減少してしまうということです。





マーケティング上は、あまり好ましくない現象とされていますが、ワンマン園長の暴走を食い止める対策として、有効に活用することができます。

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例えば、ワンマン園長の方針と全く異なる方針で成功している保育施設の資料を用意し、保護者や他の保育士が自由に確認できるようにしておけば、徐々に強引なワンマン園長の方針に反対する勢力が生まれてきます。





あなたは、ワンマン園長とその対抗勢力が争い始める様子を、被害が及ばない所からそっと見守るだけで構いません。





ワンマン園長とモンスターペアレンツが、激しい言い争いをしていようとも、あなたは我関せずという方針を貫き、両者が戦い疲れて気力を失うまで待ち続けるだけでいいのです。

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そして、両者が疲れ果て意気消沈している所へ、あなたが理想とする保育施設の運営方針を控えめに提案してみればいいのです。





その場合は、他の保護者や保育士など、少しでも多くの仲間がいれば問題解決もスムーズに進むでしょう。





このように、今あなたが抱えている様々な問題の多くは、あなたの視点を変え、それぞれ有効な対策を講じることによって、速やかに解決することができます。

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カニバリゼーションは、そのような問題解決の対策の一つとして活用できますが、何事にも万能の解決策というものはこの世の中には存在しません。





したがって、あなたがやれるだけの対策を講じても、全く問題解決の兆しが見えないとしたら、それはその保育施設自体に問題がある可能性が高いわけですから、大きな保育事故等が発生する前に逃げ出すことも検討すべきです。





ブラック保育施設の園長から、保育児童の事故責任を強引に押し付けられる前に、職場環境の良い保育施設へ転職することを検討して下さい。