千葉県市川市では、以下の内容で保育士への助成制度を実施予定です。

⇨ブラック保育施設を見破るための3つの方法。

・新生活準備資金助成事業

私立保育園等が、平成29年1月1日以降に採用した保育士に対して、生活準備資金を支給する際にその経費の一部を助成するもの。（1人当たり100，000円上限）

・保育士宿舎借り上げ支援事業

私立保育園等が、平成29年4月1日以降に採用した保育士が入居するための住宅を借上げる際に、その経費の一部を助成するもの。（1人当たり月額82，000円上限）

ただし、市川市の今年の待機児童数は千葉県内で一番多かったので、今回の助成制度だけで待機児童問題を解決することは非常に困難です。

⇨【保育士の給料が良い】のはここだ！その意外な現状とは？





家賃補助にしても、平成29年4月以降に採用した保育士が対象となっています。





これが、新卒の保育士だけを対象とする制度であれば、現場の不公平感が増し、最終的に、新卒保育士の離職率を高める結果となるだけです。





だからこそ東京都は、全保育士を対象とした家賃補助制度実施を決定したのです。

⇨【東京都】保育士への家賃補助が毎月82,000円！採用6年目以降も対象に！





市川市の家賃補助制度が、他の保育所へ転職して新規採用者とならなければ家賃補助制度を利用できないのであれば、結局のところ、市川市内の保育士の離職率を高める結果になるだけです。





このような状況を調査すればするほど、全国の各自治体は待機児童問題や保育士不足問題を、根本的に解決することはほぼ不可能であることが理解できます。

⇨【悲報】本当の待機児童数は、なんと公表値の13倍以上だったことが判明！





その最大の要因は、公務員の組織が前例主義に陥り、アリバイ作り・責任回避を目的化してしまっている点にあります。





このようにして、いつまでも問題を解決できないまま、泥沼の自治体運営を継続していくことになるのです。





いずれにしても、今後も、保育士獲得に向けた自治体間の激しい競争が、ますます激化していくことは避けられません。





もしあなたが、保育士として就職・転職を希望しているなら、他の自治体も含めた助成制度等をよく確認し、自分に最適な勤務先を見つけることを強くおすすめします。