未満児クラスの人間関係がドロドロ過ぎて最悪！XYZ理論で即解決？！

未満児クラスの主任が
病気療養で入院しちゃった・・・

担任の保育士同士で
仕事を押し付けあってるし・・・

みんな性格がキツいから
人間関係がドロドロし過ぎて最悪！

このような人間関係の悪化に悩む保育士は、日本全国どこの保育施設でもよく見られます。

もしあなたの保育施設でも、このような人間関係の悪化に悩んでいるとしたら、この記事の内容をよく理解して、正しい対策を講じてみて下さい。

それでは始めていきます。

この記事の目次

　1.複数担任の弊害。
　2.XYZ理論とは？
　3.人間関係の改善方法。
　4.いますぐ、Zを目指そう！

1.複数担任の弊害。

保育施設の未満児クラスでは、複数の保育士が同じクラスの担任になってしまい、その結果ほんの些細なことや普段の仕事のやり方でも、簡単に争い事になることはよくあります。

通常であれば、園長先生や主任の保育士等が間を取り持ったりして、問題が大きくなる前に対処しています。

とはいうものの、園長先生も主任の保育士も、隅から隅まで問題をチェックし続けることは不可能ですし、保育士不足などの理由で体調を崩して休暇を取る場合もありますので、どうしても複数担任の保育士同士の争いごとは増加する傾向にあります。

⇨どちらの先輩保育士の指示が正しいの？瀬戸際戦術で見極めよう！

正しく指導・監視するものが不在になれば、どうしても人は怠ける方向に動きたくなるものです。

どんなに人格が優れた保育士であったとしても、できれば他の人に仕事を押し付けたいとか、責任を回避して余計な仕事はしたくないとか、そのようなよこしまな感情が一瞬でも浮かび上がってきてしまうのが、誰もが避けることができない人の性というものなのです

あなたも過去を振り返ってみると、先生や偉い人や警察などが見ていないところでは、ちょっとだけ休もうかとか、ちょっとだけズルしようとか、ちょっとだけスピード違反しようとか、そのような自分自身の欲望に簡単に負けてしまった経験はたくさんあるはずです。

それは、人として当たり前の反応ですから、必要以上に自分自身を責める必要はありませんが、基本的に人は監視の目がなければ自分の欲望に負けてしまう生き物だという認識は持っておく必要があります。

つまり、監視する主任も不在で自分以外にも複数の担任がいるのだから、この仕事は自分がやる必要はないなとか、あの新人保育士にやらせればいいなとか、どんなに立派な保育士でも、簡単に自分の欲望に騙されてしまうということです。

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2.XYZ理論とは？

このように、「人は本来なまけたがる生き物で、無責任で、監視がないと仕事を放棄してしまう。」という考え方を「X理論」といいます。

MIT教授のDouglas McGregorが、自らの著書で提唱した理論です。

人は本来なまけものなのですから、監視・命令・強制・懲罰などにより管理するべきだという考え方で、過去のアメリカの企業でもよく見られた経営手法です。

一方で、「人は元々進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題を解決する。」と考える「Y理論」があります。

この場合は、それぞれの自主性を尊重した管理・経営手法が有効だとされ、多くの日本企業が採用していた経営手法でもあります。

しかし、現実的には純粋に「X理論」タイプの人間や、純粋な「Y理論」タイプの人間は非常に稀で、大抵の人はXとYの間のどこかにそれぞれ該当することになるわけですから、「X･Y理論」は万能ではありません。

そこで提唱されたのが、「X･Y理論」のいいとこどりをした「Z理論」です。

「Z理論」は、W･G･オオウチが提唱した理論で、世界的な優良企業であるIBMやP&Gは、X理論とY理論のいいとこ取りをした「Z理論」を用いた経営管理を行っているとしています。

あなたが勤めている保育施設は、この「X･Y･Z理論」のうち、果たしてどの理論を用いた経営管理を行っているのでしょうか？

命令や懲罰が厳しい、

「X理論」タイプの保育施設ですか？

現場の保育士を

完全に信頼し任せる、

「Y理論」タイプの保育施設でしょうか？

それとも、

世界的な優良企業と

同様の理想的な経営管理を行う、

「Z理論」タイプの保育施設でしょうか？

ぜひ一度、あなたが勤めている保育施設について、じっくりと見つめ直してみて下さい。

⇨新園の保育方針は間違い？不安の原因は「授かり効果」です！

3.人間関係の改善方法。

あなたが勤めている保育施設に勤務している保育士が、「X･Y･Z理論」のどのタイプの保育士が多いかによって、具体的な人間関係の改善方法は異なってきます。

もしあなたが勤める保育施設に、「X理論」タイプの保育士が多いようであれば、採用するべきなのは「X理論」に基づく経営手法です。

つまり、そもそも「働く意欲も希薄で放っておくと仕事をしなくなる保育士」が多いのであれば、「X理論」に基づいて強制的に命令や懲罰を強化することによって、職場環境を改善するしかありません。

一方で、あなたが勤めている保育施設に、「Y理論」タイプの保育士が多いようであれば、採用するべきなのは「Y理論」に基づく経営手法です。

つまり、「進んで仕事をし、進んで行動し、進んで問題解決を行う保育士」が多いのであれば、「Y理論」に基いて保育士の自主性を尊重しできるだけ現場の意思を尊重することによって、職場環境を改善していきます。

そして、多くの保育施設の現場の実態に適した経営手法は、「X･Y理論」のいいとこ取りをした「Z理論」の経営手法です。

適切な命令・罰則などにより組織を管理し、同時に、現場の保育士の自主性や問題解決能力を十分活かした経営管理を行うということです。

ところが、この「Z理論」に基づいた経営手法は、言うは易しで実際に実行するのは非常に困難です。

だからこそ、IBMやP&Gが世界的な優良企業になることができたわけで、いますぐあなたが勤めている保育施設で導入するのは難しいでしょう。

しかし、目指すべき理想の姿が明確になっているわけですから、あなたもそしてあなたが勤めている保育施設の経営者も、協力して「Z理論」に基づいた組織運営を実現するように努力すべきです。

とくに、日本の保育施設の経営管理や組織運営は、一般的な民間企業に比べてもどうしても稚拙さが目立ち、ともすると体育会系的なノリで後輩指導などが行われている悲惨な保育施設も数多く存在します。

⇨先輩保育士の性格が悪い？！今すぐ逃げ出すべき理由とは？

もしあなたが勤務している保育施設で、意味のない無駄な上下関係を強要されたり、理不尽な業務配分等が行われているとしたら、それは「X･Y･Z理論」のどれにも該当しない、組織としては著しく未熟で恥ずべき存在であることを認識しなければいけません。

そして、一日も早く、あなたが勤めている保育施設を通常のまともな組織に改善するために、これ以上あなたのように余計な人間関係で悩む保育士を生み出さない仕組みを、関係者全員で協力して作り上げて下さい。

4.いますぐ、Zを目指そう！

いかがでしたでしょうか？

あなたが未満児クラスの複数担任で、その人間関係で悩んでいたとしても、その解決の糸口を見つけることができたのではないでしょうか？

そもそもあなたが抱えている問題や悩みは、多くの場合、あなた自身に問題があるのではなく、あなたの周りの環境に原因があることが多いのです。

ということは、いくらあなただけが努力をし続けたとしても、あなたの周りの環境が改善しない限り、あなたが今抱えている悩みや問題を根本的に解決することは難しいのです。

ぜひ、あなたも「Z理論」に基づいた組織運営になるように、全ての関係者と協力して、組織全体の改善に向けた努力と行動を継続して下さい。

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