保育士の派閥闘争は、同調圧力とアビリーン・パラドックスに注意しよう！【Abilene paradox】

保育士の陰湿な派閥闘争・・・。

◯◯先生の態度が気に食わない！

△△先生の言うことは、
やっぱり間違っているよね・・・。

これまであなたも悩まされてきたように、保育士の業界は陰湿なイジメや先輩保育士達の派閥闘争などが繰り広げられるなど、とても悲惨な一面が見られる場合があります。

現在あなたが勤めている保育施設で、このような陰湿なイジメや派閥闘争が見られないとしても決して安心してはいけません。

人が社会的な動物である以上、どのような組織や集団であっても、いずれ対立する小グループが発生し闘争を繰り広げる運命にあります。

これは、生物学的にも歴史的な視点からも証明されています。

そのような派閥構造から来る闘争に対して、とても小さく非力な存在であるあなたが、どのように考えどのように対応すべきか、この記事で解説していきたいと思います。

この記事の内容を十分理解し実際に行動することによって、あなたは無駄な派閥闘争に悩まされること無く、自分にとって正しい判断と行動を選択していくことが可能になります。

それでは始めていきましょう。

この記事の目次

　1.保育士の派閥ができる理由とは？

　2.同調圧力とアビリーン・パラドックス。
　　2-1.同調圧力とは？
　　2-2.アビリーン・パラドックスとは？

　3.派閥の集団死に巻き込まれない方法。
　　3-1.派閥の特徴を把握する。
　　3-2.冷静に正しい選択肢を考えてみる。
　　3-3.あなたの考えを、あなたが耳にした情報として伝えてみる。
　　3-4.派閥の行動や判断を、毎日記録し続ける。

　4.保育士はいますぐ実践！

1.保育士の派閥ができる理由とは？

冒頭の解説でも触れたように、人は基本的に社会的な動物ですから、規模の大小にかかわらず群れや集団を構成する生き物です。

その目的は様々で、か弱い存在である草食動物が群れを構成する理由は、集団で行動することによってそれぞれの生存確率を高めることにありますし、人間が役割分担によりそれぞれ集団を構成することによって、全体の効率性や満足度を高めることが目的である場合もあります。

そもそも人の家族も、血縁関係の生存確率を高めたり、生活の質を向上させることなどを目的とした集団と考えることができます。

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単純に、気の合う仲間が集まればそれが群れや集団となるわけですから、保育士の業界においても小さなグループや集団が発生し派閥を構成するのは、何も特別なことではなくむしろ当然の結果なのです。

人が集まれば必ず集団が発生し、いずれその集団同士が衝突し争い始めるのは、生物学的にも歴史的に見ても決して避けることができない法則のようなものです。

したがって、あなたが勤める保育施設で先輩保育士が派閥を形成して、お互いに陰湿なイジメや陰口を繰り返しているのは、あなたの保育施設が特殊な環境というわけではなく、むしろ日常の光景だと認識し直す必要があります。

2.同調圧力とアビリーンパラドックス。

人が集団や派閥を形成し、やがて争い始めることは避けることができないことは、あなたにも十分理解いただけたと思います。

そこであなたが注意しなければいけないのは、同調圧力とアビリーン・パラドックスです。

2-1.同調圧力とは？

同調圧力とは、ある集団が意思決定する場合に、少数意見を持つものに対して物理的な危害や精神的な圧力をかけて、強制的に集団の多数意見に同調させる行為です。

保育士の派閥闘争などで見られるように、自分たちの意見に同調しない保育士に対する陰湿的なイジメや陰口などは、まさに同調圧力そのものです。

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2-2.アビリーン・パラドックスとは？

アビリーン・パラドックスとは、集団の意思決定に対して批判や異なる意見を言わないために、その集団が誤った判断をしてしまうことです。

個人では間違っているとか止めるべきだとか考えていたとしても、その考えは集団の意思決定とは異なると考えてしまい、余計な波風を立てないように黙ってしまい、結果的にいつまでたってもその集団の間違った行動が改善されることはないという現象です。

保育士の派閥闘争を考える場合、この同調圧力とアビリーン・パラドックスの影響を十分理解した上で、あなたが誤った判断や行動をとらないように、事前に対策を講じる必要があります。

3.派閥の集団死に巻き込まれない方法。

人が派閥や集団を構成する動物であること、同調圧力やアビリーン・パラドックスによって、その派閥や集団が誤った判断を犯しやすいことについて学んできました。

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保育士の集団や派閥についても、あなたが正しい判断や行動を取らない限り、いつか必ず過ちを犯し最終的には悲惨な保育事故等が引き起こされてしまうことは、いまのあなたでも容易に想像できるはずです。

したがって、あなたが保育士の派閥闘争に巻き込まれて、悲惨な保育事故等に巻き込まれてしまわないように、いますぐ以下の対策を実施して下さい。

3-1.派閥の特徴を把握する。

アメリカの心理学者Irving Janisは、ある集団が誤った意思決定を行いやすい条件を明らかにしています。

その条件とは、以下の3条件です。

1.団結のある集団である。

2.構造的な組織上の欠陥が存在する。

3.刺激が多い環境にある。

ある集団がこの3条件を満たしている時は、その集団は誤った意思決定を行いやすいということです。

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そして、そのような状況下では、その集団は以下のような兆候を見せ始めます。

・自分達が不死身だとか、過大評価し始める。

・自分達以外の集団に対して、馬鹿にしたり偏見したりし始める。

・多数派の意見に一致させるような圧力が現れ始める。

まずは、あなたが勤めている保育施設の派閥について、上記の特徴が表れていないかよく観察して下さい。

3-2.冷静に正しい選択肢を考えてみる。

次に、保育士の派閥が選択した判断や行動に対して、あなたが本当に正しいと感じることができる選択肢を、十分時間をかけて冷静に考えてみて下さい。

その結果、あなたの先輩保育士や派閥と異なる考えや選択肢となったとしても、それは大きな問題ではありません。

まずは、あなたが本当に正しいと感じる事ができる選択肢を、集団や派閥の考えに左右されること無く、十分時間をかけて考え尽くすことに意味があります。

⇨どちらの先輩保育士の指示が正しいの？瀬戸際戦術で見極めよう！

3-3.あなたの考えを、あなたが耳にした情報として伝えてみる。

そして、あなたが十分時間を尽くして考え尽くした考えや判断について、あなたが第三者や書籍などから得た情報として、先輩保育士や派閥の人達にそれとなく伝えてみて下さい。

その結果、あなたやあなたの発言に対する反応が「1.派閥の特徴を把握する。」で示したような特徴を示すものであったとしたら、その集団や派閥は現在とても危険な状態にあると判断することができます。

そのような集団や派閥組織は、近い将来致命的な誤った判断を犯し、最終的に悲惨な保育事故など、取り返しのつかない最悪の状況に追い込まれる可能性が高いと判断すべきです。

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アメリカの心理学者Irving Janisが指摘しているように、メンバーに発言の機会を平等に与えない集団は、構造的な組織上の欠陥を抱えていると判断することができるため、その集団は致命的な誤った判断を犯しやすいのです。

あなたは、このような特徴を示す集団や派閥とは、今すぐ一定の距離を取り、あなたに被害が及ばないよう事前に対策を講じる必要があります。

3-4.派閥の行動や判断を、毎日記録し続ける。

もしあなたが勤める保育施設に派閥が存在し、誤った判断を犯しやすい集団の特徴が見られるようであれば、いますぐその派閥や集団の行動や発言を一つずつ記録に残していって下さい。

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そのような集団は、いつか必ず大きな事件や事故を引き起こす可能性が高いわけですから、あなたは自分自身の身を守るためにも、あなたがその派閥や集団と異なる考えや行動を取っていたことを、証明しなければならない立場に追い込まれる可能性があるのです。

もしその派閥が口裏を合わせて、

あなたにだけに保育事故の責任を

一方的に押し付けてきたら、

あなたは

どうやって

対抗するつもりですか？

あなた以外の保育士全員が

口裏を合わせて、

あなただけに

保育事故の責任があると

警察や司法当局に説明したら、

あなたは

どうやって

その濡れ衣を晴らすつもりですか？

あなた以外の保育士が、

暗にあなただけに

保育事故の責任があると

法廷で証言したら、

あなたは

どうやって

対抗するつもりなのでしょう？

万が一、あなたがそのような辛くて苦しい状況に追い込まれたとしても、あなたが毎日書き続けてきた派閥の考えや行動の記録は、あなたを冤罪被害から救ってくれる大きな力を与えてくれます。

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その集団の誤った判断や行動の一つ一つを、あなたは警察や法廷の証言台でこれまでの記録を示しながら堂々と説明することだけが、非力でとてもか弱い存在であるあなたを救ってくれるのです。

ぜひ、あなた自身の身を守るためにも、いますぐ彼女たちの発言や行動を記録し始めて下さい。

4.保育士はいますぐ実践！

いかがでしたでしょうか？

あなたが勤めている保育施設内の集団や派閥について、いまのあなたがやらなければいけない判断や行動について、簡単に解説しました。

「三人寄れば文殊の知恵」という昔からの諺もよく知られていますが、歴史的に見ても、集団による誤った判断や行動が世界中で頻繁に見られるのもまた現実の姿です。

あなたは、集団や派閥による同調圧力やアビリーン・パラドックスの存在に十分注意して、想定外の被害を被らないように事前の対策をしっかりと講じておいて下さい。

まずは、いますぐあなたの目の前に存在する集団や派閥の特徴を把握する所から始めてみて下さい。

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