いつも気をつけて仕事をしているはずなのに、なぜか同じようなミスを繰り返してしまい、上司や先輩の厳しい声や険しい不機嫌そうな目つきにビクビクしている毎日・・・。



「ちょっと、あなた何やってんの！！」





毎日、あなたはこのような怒声を浴びせかけられながら、それでも上手く仕事ができなくて、また同じようなミスを繰り返してきましたね。





どのような職種であっても、新人時代は今のあなたと同じような辛い思いや苦い経験は繰り返すものですが、いつまでも同じようなミスを繰り返しているとなると話は別です。





とくに、保育士のお仕事というものは、大事な保育児童の命を預かるというとても重要な使命を持った職業である以上、いつまでも単純ミスを繰り返しているようでは、近い将来に重大事故が発生してしまう危険性が高まってしまいます。





そこで、なぜか同じようなミスを繰り返してしまうという新人保育士のために、いますぐその辛い状況を改善できる方法について、簡単に解説していきたいと思います。





あなたがこの記事の内容を十分理解し実践することによって、いまのあなたのとても辛い状況は、一気に改善に向かって突き進んでいくことになるでしょう。

この記事の目次 　1.新人保育士が、ミスを繰り返す理由。 　　1-1.新人保育士のミスは、一定確率で必ず発生する！ 　　1-2.歴史が証明する、新人保育士のミス。 　　1-3.優秀な保育士でも、必ずミスをする！ 　2.ポカヨケ（Poka-yoke）とは？ 　　2-1.海外でも通用するポカヨケ。 　　2-2.ポカヨケの具体的事例。 　　2-3.ポカヨケは、事前に対策を構築する。 　　2-4.新人保育士のためのポカヨケ。 　 　3.新人保育士が、単純ミスを防ぐ方法。 　　3-1.ICT化で書類作業を効率化。 　　3-2.新人保育士の肉体作業も効率化。 　　3-3.新人保育士は、まず紙に書き出そう！ 　　3-4.新人保育士は、過去のポカヨケ事例を参考に。 　　3-5.新人保育士は、作業前に確認する仕組みを！ 　　3-6.新人保育士の悩みが解消！ 　4.新人保育士は、今すぐ悩みを解決！

現実の世界では、なぜかミスを繰り返してしまう人やモノやシステムというものが、一定の確率で存在しています。










製造業の生産システムや囲碁・将棋等の達人同士の真剣勝負や学校の簡単なテストであっても、なぜか一定の確率で考えられないミスやトラブルが発生してしまいます。





完璧なプロジェクトで設計し、長期間にわたる事前の安全テストを行い、熟練した作業員を十分に配置したとしても、通常では考えられない作業ミス等が一定の割合で発生してしまうのです。

⇨毎朝苦痛で辛いと感じている保育士は、ネガティブ・フィードバックに注意しよう！【negative feedback】






これは歴史的に見ても、人が関わる事であればどんなことでも、一定の割合で考えられない単純ミスが発生しています。

・東ローマ帝国の首都が陥落してしまったのは、単純に城門を閉め忘れたからでした。





・ベルリンの壁が崩壊したのは、報道官の誤った解釈による発言が引き金となりました。





・現代の金融市場においても、たった一人のトレーダーによる誤発注により、一企業に数百億円以上の被害をもたらしました。

どんなに最新のシステムを構築し、多くの優秀な人材で運営されている組織であったとしても、必ず一定の割合で単純ミスが発生し、歴史的に見ても多大な被害をもたらしてきました。





人が関わるシステムや作業である限り、完璧なものなどありえず、必ず単純ミスは発生するものなのです。






ましてあなたが新人保育士ということであれば、毎日の作業の中で絶対にミスを犯さないという考え方の方が、そもそも無理であると判断するべきなのです。

⇨先輩保育士の冷たい視線が怖い！暗黙知を暴き出そう！【tacit knowing】





世界中の優秀な人材による世界最高峰のシステムや組織であっても、過去、考えられないような単純ミスなどにより、多くの被害を被ってきたのですから。





あなたがどんなに優秀な保育士だとしても、ミスは必ず発生するのです。










ただし、あなたが単純ミスを犯したとしても、同じようなミスを繰り返すようであれば、いつか重大事故に繋がってしまう恐れがありますので、単純ミスを繰り返さない仕組みを事前に構築しておく必要があります。







「ポカヨケ（Poka-yoke）」とは、工場などでの人による作業ミス等を事前に防ぐための仕組みのことで、トヨタ生産方式で用いられている基本的な考え方です。





日本のトヨタ自動車が、世界中の自動車市場で優秀な実績を残し続けている最大の理由の一つは、「ポカヨケ（Poka-yoke）」等によって単純ミスを事前に防ぐ優れた仕組み等を導入しているからです。





そのために、「ポカヨケ（Poka-yoke）」という単語は、そのまま海外でも通用する言葉となっています。











具体的な事例としては、以下の様な事例があります。

・同じような部品を繋げる工程では、誤った部品同士を接続しないように、その接続する部分の形状は正しい部品同士でしか接続できないように加工しておく。





・切断事故等が発生しないように、緊急停止ボタンは両手で操作しなければ作動しないような仕組みにする。





・製造工程で部品が余っているなら、自動的にシステムが停止するような仕組みにしておく。

このように、「ポカヨケ（Poka-yoke）」とは実際の作業工程で発生したミスに対して、今後同じようなミスが発生しないように、事前にその対策や仕組みを構築しておくという点に特徴があります。





つまり、そもそも事務ミスや作業ミスは必ず一定の割合で発生するものなので、その事自体にはあまり重大な意味はなく、むしろ今後同じようなミスを発生させないための仕組みを作り上げることが重要だとことです。

⇨保育士の悩みは、保護者の自己中な発言と苦情？早期警戒システムを構築しよう！【Early warning system】






これは、いまのあなたの置かれている状況にも、そのまま当てはめて考えてみることができます。





つまり、現在のあなたが毎日ミスを繰り返してとても辛い思いをしていたとしても、そもそも人が関わるシステムや作業では一定の割合で必ずミスが発生するのですから、あなたがそんなに頭を抱えて悩み続ける必要はないということです。





どんなに優秀な人や組織であっても、世界一優秀な人材や巨大な企業であったとしても、必ず一定の割合でミスが発生しているのです。










したがって、あなたはそんなに自分自身を責め続ける必要はないのです。

⇨新人保育士が人間関係で悩む前に、構造的慣性を理解しよう！





そして、いまのあなたがいますぐ取り組まなくてはいけないのは、トヨタ生産方式の「ポカヨケ（Poka-yoke）」等の考え方を利用して、今後同じようなミスを発生させないような仕組みを今すぐ構築することです。






それでは、具体的に今後単純ミスを繰り返さずに、上手に保育業務を行い続ける方法について解説していきます。






まず、保育士の事務作業で煩雑で溜めてしまいがちなのが、児童票や連絡帳や保育だよりなどの書類作業です。





これは過去の記事でも触れていますが、保育施設のICT化によって一定の作業効率化が見込めますので、今すぐ保育施設の経営者にICT化を導入してもらうように働きかけましょう。

⇨保育士の早期離職問題は、リアリティショックが原因！










いまなら、自治体によっては補助金制度等も利用できますので、比較的小さな金銭的負担でICT化を実現できます。





保育士の事務作業をICT化し有効に活用することによって、無駄な作業やサービス残業等を劇的に削減することができるでしょう。

⇨児童票の書き方が分からない？ICTで一発解決！






保育士の肉体的な作業についても基本的な考えは同じで、保育施設のICT化が促進されることにより、実際の保育業務のノウハウが蓄積データ化されます。










そして、その蓄積された事務ノウハウを有効に活用して、新人保育士でも事前に保育作業のノウハウを理解した状態で、保育関連の作業に取り組むことが可能になります。





これまでのように、一つひとつの作業を先輩や上司に怯えながら確認し、十分理解しないうちに作業してミスをして、先輩や上司からキツイ言葉で怒られ、毎日保育園に通勤するのが辛くなるという状況は過去のものとなるでしょう。

⇨保育士1年目で、仲間はずれにされて毎日が辛い！情報非対称ゲームの解決策はこれだ！






ただし、現時点ではあなたの勤める保育施設では、保育関連業務のICT化が導入されていないでしょうし、ノウハウの蓄積やデータ化も実現していないでしょう。





したがって、いまあなたがやらなければいけないことは、先輩や上司に指摘された作業ミスを、全て紙に書き出すことです。





あなたが働き始めてから指摘されてきた全てのことを、紙に書き出して下さい。











そして、その指摘された事項に対してその作業前にチェックする方法を、トヨタ生産方式の「ポカヨケ（Poka-yoke）」の事例などを参考にして、実際に考えてみて下さい。





ここでのポイントは、できるだけ具体的な「ポカヨケ（Poka-yoke）」対策を考えるということです。





例えば、あなたの担当する保育児童数が１０人で汚れた衣服を交換する作業に対する「ポカヨケ（Poka-yoke）」対策を考えるなら、闇雲に衣類が汚れた児童だけを見つけて確保する作業に入るのではなく、「まず始めにあなたの担当する児童１０人の居場所や衣類の汚れを事前に確認しておく」等の対策が考えられます。










その他、先輩や上司に指摘された事項を、その作業に入る前に必ず確認する仕組みを作っておく、チェック表を作成して持ち歩くなどの対策も考えられます。

⇨【保育士の給料が良い】のはここだ！その意外な現状とは？






つまり、「ポカヨケ（Poka-yoke）」の基本的な考え方は、発生してしまったミスに対する対策を、作業に入る前に確認する仕組みを作り上げることにあります。





その形は部品の形状や電子データやメモ帳など、どのような媒体でもかまいません。





とにかく、あなたが過去ミスをした作業に入る前に、同じようなミスが発生しないように、事前に確認できる仕組みを作っておけば良いのです。






初めは戸惑うかもしれませんが、一つずつあなたの先輩や上司に指摘されたミスに対する対策を考えていき、あなただけの「ポカヨケ（Poka-yoke）」を作り上げていくことによって、驚くほど短期間で今あなたが抱えている辛い思いや悩みは解消されていきます。

⇨研修で不安だらけの新人保育士のための、リアル行動ターゲティング！





ぜひ、いますぐ作業に取り組んでみて下さい。






いかがでしたでしょうか？





何度も同じミスを繰り返して、とても辛い思いをしていたあなたも、この記事を参考にして対策を講じることができれば、比較的短期間であなたの悩みを解決できることを理解できたのではないでしょうか？





どんなに優秀な人間であっても、世界一の組織であっても、人間のミスを完全に防ぐことはできません。





これは、長い人類の歴史が証明してきた事実なのです。





ですから、同じミスを繰り返すからと言って、あなたは必要以上に悩み続けることはありません。





いますぐこの記事の内容を参考にして、自分だけの「ポカヨケ（Poka-yoke）」を構築し、今後あなたの悩みも「ポカヨケ（Poka-yoke）」できるように対策を講じていって下さい。