小さな子どもたちと触れ合う仕事がしたくて、このパート保育士の仕事を選んだのに、いつまでたっても私の仕事内容がハッキリしない。





何か仕事が無いか聞いてみても、他のクラスや職員室にたらい回しにされるだけで、そもそも先生によって仕事のやり方が違うし、たまに指示されたかと思えば、一日中子どもたちの汚れたお尻を洗い続ける仕事だったり・・・。

⇨もしかして、ブラック保育施設・・・？





もしあなたが、自分の仕事内容やパート保育士としての待遇に不満を感じていたり、やる気が失われて悩んでいるなら、ぜひこの記事を読んで、いまあなたがやるべきことを再認識し、最高に充実した生活を過ごしていって下さい。





それでは始めていきましょう。

この記事の目次 　1.パート保育士の仕事が曖昧な理由。  　2.「学習する組織」とは？  　3.「最強の組織」に進化する方法。 　　3-1.システム思考 　　3-2.自己マスタリー 　　3-3.メンタルモデル 　　3-4.共有ビジョン 　　3-5.チーム学習 　4.パート保育士は、いますぐ学習！

どこの保育施設でも似たような状況だとは思いますが、パートの保育士に任せる仕事や権限が非常に曖昧になってしまうのは、全国の保育施設の現在の実態としては偽ざる事実ということができます。





そもそも保育業界においては、業務オペレーションの効率化やICT等による業務データの集約・分析・体系化などが、遅々として進まない旧態然とした業界です。

⇨保育士の早期離職問題は、リアリティショックが原因！










これは、補助金行政の非効率性や、保育施設を運営する経営者の資質などにもその原因がありますが、同時に、現場で働く保育士自身にもその原因の一端はあり、それらの要因が複雑に絡み合った結果、パート保育士の担当業務不明瞭化などの問題につながってしまうのです。





基本的に、パート保育士に期待されていることは、「正規職員のサポート業務」や「他の保育士が休んだときのためのバッファー機能」などがあります。





つまり、パート保育士を採用する時点で、すでにその担当業務や権限などが曖昧なのですから、実際に採用後に働きだしてみても、何も変わらずに担当業務が不明瞭のまま、パートとして仕事を続けていくことになるのです。

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このように非効率的で旧態然とした保育業界が、世界中で評価されている他の日本企業のような組織に生まれ変わるためには、保育業界全体が「学習する組織」に変革する必要があります。





「学習する組織」とは、アメリカのMIT教授Peter Sengeによると、「環境変化に適応し、学習し、自らをデザインして進化し続ける組織」と定義しています。











また、そのPeter Senge教授の著書「The Fifth Discipline」は、アメリカ企業の新たな組織力と競争力を再構築するきっかけとなったことから、組織論のバイブルとまで称されるようになりました。





パート保育士の仕事が明確化されていないということは、その保育施設の業務運営や組織自体が、現在の環境の変化や衝撃に対応できていないことを表しており、自ら変化したり改善・進化することができない組織であることを証明しています。





せっかくのパート職員の能力を無駄に浪費し、正規職員も非効率的な業務運営の被害者になり、保育施設の経営者も無駄な経費負担増で悲鳴を上げ続けるという、まさに典型的な最悪で非効率的な組織のお手本のような存在となっているのです。










したがって、もしあなたがパート保育士として毎日の仕事が不明確で何をやっていいいか分からず、他の保育士と馴染むこともできずに頭を悩ませ続けているとしたら、まずあなたがやらなければいけないことは、あなたが勤務している保育施設を「学習する組織」に変革するように誘導することです。

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ただのパート保育士に、そんなだいそれた事ができるのかな？





あなたは、いまそう思いましたよね？





でも安心して下さい。





あなた自身が中心となって、大きな組織を変革するのではないのですから。





あなたがやることは、たったひとつ。





あなたが勤めている保育施設を、「学習する組織」に誘導することだけなのです。












それでは、具体的にあなたの組織を「学習する組織」に変革させる方法について解説していきます。





Peter Senge教授はその著書の中で、「学習する組織」基本要素として、以下の５要素を明らかにしています。






組織で発生する様々な問題は、あらゆる要素が相互作用した結果生み出される構造、システムと捉える思考方法。





たとえば、子供が怪我をした場合、それは単純な保育事故と捉えるのではなく、その子供が怪我をすることになった要因や流れや構造を明らかにすることです。

このように、ある問題や組織の構造や相互作用をシステムとして捉え、事前に理解し検証を深めることによって、その組織は次第に「進化する組織」へと変化することができるようになります。

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自分の終始一貫した目標（イメージ）を持ち、同時に現在の自分の状況を比較することによって、「創造的緊張感」を高めることを学び、努力研鑽して自らの能力を高めて、望んだ結果をより多く生み出すことができるようになる。





たとえば、パート保育士が毎日充実した職場環境を手に入れたいという目標を持っているなら、同時に、現在の自分の状況と比較して、何が悪いのか、何が足りないのか、どんな能力を身につけるべきなのかを考え行動に移すということです。





まず始めに、あなたの理想像を詳細にイメージできるまで、その内容を明確化することから始めて下さい。





そして、その理想像を実現するために、たとえば「御用聞き」のような仕事のやり方ではなく、「提案型」の仕事のやり方に変えてみるという方法も考えられます。










「何か仕事はないですか？」





という「御用聞き」型の仕事ではなく、





「工作等の下準備をした方がいいですか？」

「片付けを先にやっておいたほうが良いですか？」

「あの子だけ離れているので、私が付いていたほうが良いですか？」





というように、こちらから「提案型」の仕事のやり方に切り替えることによって、あなたの仕事が不明瞭でやる気が出ないという問題も、次第に解決していくでしょう。

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自らの固定概念や先入観を、継続的に内省し再考することによって、個人も組織も成長できるような、新たな価値感や理念を構築する仕組みを作り、進化する組織を作り上げていきます。





たとえば、あなたと会うといつも不機嫌そうな顔をしている保育士に対して、あなたは嫌な印象やイメージを固定概念として持っている場合、実はその保育士は、自分の仕事をあなたに任せるのが申し訳ないと感じているのかもしれません。





このような誤解や先入観は、一度固まってしまうと後から修正するのは非常に困難ですから、定期的に保育士同士が本音を言い合える機会や場所を提供する仕組みを作り、より理想的な組織や環境を構築していく必要があるということです。

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自分の目指す理想像を基本としながらも、組織が目指す目標や「仲間と支え合う共同体意識」をすべての関係者が共有する。





たとえば、自分達の保育施設は、具体的にどのような保育を理想とし、どのような組織となりたいのか、その理想像を全ての関係者が共有する必要があるということです。





全員が納得できる理想像を共有できた時、あなたが勤める保育施設では、いまあなたが抱えている不満や悩みは、自然に消滅していくことになります。





しかし、これは言うは易しで、実際に保育施設の本当の理想像を明確化し、関係者全員でその理想像を共有している保育施設は、現実的にほとんど存在しないのが現状でしょう。
















この問いに、関係者全員が答え続けることによって、すべての関係者が納得できるビジョンを共有することができ、その保育施設が「進化する組織」へと変革していくことが可能になるのです。

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「対話」と「議論」という手法を利用して、集団として効果的な学習を行うことが重要です。





「対話」はそれぞれの意見や問題を意見として集める作業で、「議論」は最終的なその組織のビジョンを決定する絞り込みの作業となります。





このような集団学習の場を設けることによって、関係者全員の能力を超えた結果を生み出すことが可能になります。






このように、「学習する組織」を構築していくには、地道な努力を継続していく必要があり、いますぐ変えられるような問題ではありません。










しかし、いまのあなたは、どうしたら「学習する組織」を作り上げることができるのか、十分理解しているはずです。





あとは、あなたが実際に行動に移すだけです。





他人に働きかけるのではなく、まずは、あなたができることから初めてみるのです。





たとえば、あなたが勤める保育施設で何か問題が発生したら、「システム思考」でその問題の要因や構造を分析し、あなたなりに作画してみて下さい。





そういった作業を繰り返していくことによって、あなた自身の能力も向上していきますし、同時に、あなたを見る周りの評価も改善されていきます。





そして、いまあなたが抱えている、仕事の不明瞭さや職場環境に対する不満などが、いつの間にか解決されていることに気付くことになるのです。





まずは、あなたの抱えている問題やその構造を、「システム思考」で明らかにするところから始めてみて下さい。

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いかがでしたでしょうか？





パートや保育補助の仕事内容が、実際にはよく分からず不満を感じていたあなたも、「学習する組織」についての理解を深めた今、あなたは何をすべきか明確になっているのではないでしょうか？





そうです。





今あなたが抱えている問題や悩みを「システム思考」で明確化し、「自己マスタリー」で何をすべきか何を学ぶべきかを明らかにして、実際の行動に移すのです。





その場合はいずれ、「メンタルモデル」であなたの固定概念や先入観を克服し、あなたと組織が同時に目指すことができる「共有ビジョン」を、あなたの仲間としっかり時間をかけて構築していくことになります。





まずは、いまのあなたの仕事が不明瞭で不満を感じている問題について、自分なりの「システム思考」で分析をしてみて下さい。





そこから、あなたの人生は大きく好転していくことになります。